日本茶のうんちく
Vol.1 (お茶のブレンドについて)
そもそも、日本茶は嗜好品である。同じように嗜好品には紅茶、コーヒー、タバコ、ウイスキー、などがあります。
嗜好品の特徴として共通するのが、ブレンド技術でなかなか日本茶のブレンドは認識されてないのが実情です。
日本茶といえば
静岡、宇治、八女など産地間での特徴で見られがちです。本来保存技術が発達してなかった頃の江戸、明治期
の茶師達は産地の特徴を現代※合(ごう)することで、季節によって飲みやすいその店だけの「味」を確立しており
ました。その結果、世界広しといえどもその店にしかないお茶を競いあえたのです。
たとえば
滋味のしっかりした「本山茶」、香りの高い「川根茶」の配合で山・川ブレンドなどが主流だった時代もありました。
しかし簡単、便利が優先する現代、手間隙かかる合組みは薄れる傾向にあります。
当店では
先代から伝わる配合帳を基本に山都園だけのお茶作りに重点をおいて販売しております。
しかし、あくまでも嗜好品、産地別で選ぶもよし、茶種別で選ぶもよし、ブランド別で選ぶも良しの世界です。
合組みは心の目「心眼」でするものです。
そして
お茶を飲む方も「心眼」を持ってぜひ一度当店のお茶をお飲み頂ければ幸いです。
※茶の業界用語でブレンドを意味する。合(ごう)する場所は合場(ごうば)と呼ぶ。